「ビタミンC」と「ビタミンC誘導体」って何が違うの?今更聞けない、素朴な疑問
2026/06/28

スキンケアにビタミンCを取り入れたいとき、ふとこんな風に思ったことはありませんか?
「パッケージに『ビタミンC』って書いてあるものと、『ビタミンC誘導体』って書いてあるもの、何が違うの?」
今回は、そんな素朴な疑問を紐解いていきますね。
■ そもそも「ビタミンC」と「ビタミンC誘導体」の違いとは?
一番のギモンであるこの2つの違い。実は、お肌の中での「作用の仕方が違う」んです。
分かりやすく例えるなら、「炊き立てのご飯」と「冷凍ごはん」のような関係性です。
🍚 ピュアビタミンC(成分名:アスコルビン酸)
特徴: 純粋なビタミンCでお肌に塗布してから、角質層まで届きそのままの形で作用する成分。
メリット: お肌の角質層まで届いたら、形を変えずにそのまま作用するのが魅力です。
注意点: 空気や光に触れると酸化しやすい性質があります。また、成分単体として酸性の性質を持っているため(※2)、お肌のコンディションによっては、塗布時に使用感が強く感じることもあります。
🧊 ビタミンC誘導体
特徴: ピュアビタミンCの「酸化しやすさ」をカバーするために、分子に枝で保護成分を結合させた、安定性の高い成分です。
メリット: 成分単体として弱酸性の性質を持っているものが多いため(※2)、お肌に対してマイルドな使用感が特徴。お肌に塗布されたあと、皮膚の酵素によって保護成分が外れることで、初めてビタミンCとしての働きを発揮します。
■ ビタミンC誘導体の種類と見分け方
パッケージの裏にある成分表を見ると、カタカナが並んでいて難しく感じるかもしれません。でも、「キーワード」さえ見つければ、どんなタイプかすぐに分かります。
| 種類 | 主な成分名 | 見分け方 |
|---|---|---|
| 水溶性ビタミンC誘導体 水に溶けやすい |
アスコルビルリン酸Na、リン酸アスコルビルMg、アスコルビルグルコシド | 名前に「リン酸」があるか、お尻が「〜グルコシド」で終わるもの。 |
| 油溶性ビタミンC誘導体 油になじみやすい |
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル | 「テトラ〜」や「パルミチン酸〜」といった長い言葉が含まれるもの。 |
| 両親媒性ビタミンC誘導体 水と油の両方になじむ |
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)、カプリリル2-グリセルアスコルビン酸(GO-VC) | 「リン酸」と「パルミチン酸」などの文字が両方入っているもの。 |
※両親媒性ビタミンC誘導体は、その浸透性の高さから年齢に応じたお手入れの主役として人気です。
注目成分【VCエチル】
正式名:3-O-エチルアスコルビン酸。
水溶性でありながら油分にもなじみやすい性質を持つビタミンC誘導体です。「水溶性のみずみずしさ」と「肌なじみの良さ」を兼ね備えた、スキンケアに欠かせない成分として注目されています。少し難しい話になりますが、他の誘導体(リン酸エステル型など)は、保護のために大きな分子を結合させているため、完全に水溶性に傾きます。一方、VCエチルはエチル基という小さなパーツをくっつけるだけなので、「水にも溶けるし、油分にも親和性がある」というハイブリッドな性質を保てるのです。
■ 最後に:心地よい感覚を大切に
ここまで各成分の性質をご紹介してきましたが、これらはあくまで「成分単体として持っている性質」のお話です。
実際に化粧品として製品化された際は、成分濃度やベースの処方によって、お肌への感じ方は大きく変わります。
成分を知ることは化粧品選びの一つの材料として、最終的には「肌が心地よいと感じているか」というご自身の感覚を一番大切にしてあげてくださいね。
(※1)角質層まで
(※2)成分単体の性質上の目安であり、製品化された際のpHは調整されている場合があります。
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